本履歴

購入した古本の履歴と時々プログラミング

本読みました。

数のマジック―ハーバード大学の一般教養科目から

数学の教科書というには少々冗長すぎるのですが、と思っていると最後のゴールはRSA暗号理論を垣間見せてくれるアカデミアンで、なかなか興味深い本じゃありませんか! 約350ページのゴールを目指すのに、数を数える! ということから始めているもんですから、非常になだらかな丘を登っているみたいで、いや山登るのに池袋から歩きかよ(T_T)ってなかんじで、一気に最初の数章を飛ばしてみたくなるのですが、数学を高校時代であきらめちゃった人は最初から練習問題も飛ばさずじっくり本書に参加して頂くと、数学の研究の仕方、それは何か匂いを見つけた後の実験による試行錯誤といった泥臭いことを数学者がやっていることを得心されるのではないでしょうか? (そのとき思わず放った泣き声や悲しげな表情は抹殺し、汗水垂らした姿は見せず、どこからそんなアイデアが出てきたのか分からないほどエレガントな方法でQEDとやるもんですから、僕なんかはビックリしますが、思うに照れくさいのだと思います。)
きっと数学の勉強・研究に対する姿勢を改めさせてくれるのではないかと思います。 また、本書が強調している似た問題に帰着させるという問題解決法は、別段数学の特許ではなくて、たとえばポリヤ著のいかにして問題をとくかなんかでも再三強調されていることです。
そんなすてきな本です。週末の一日ベッドにゆくりなく転がり読んでいたら、時がたつのも忘れてのめり込みました。 主に使う道具は非常にプリミティブ(ですが、体とかいった専門用語は使わない代わりに、我々の数の認識は時代と共に変わるが、共通なのは足すこととかけることだよと強調します)なので、中学生でも読み進められること請け合いです。会社勤めのお父さんも、ワイドショーに飽きた奥さんも本書を1ヶ月くらいかけてじっくり読めば必ず理解できるでしょう。
数学が生きている証として、ユークリッドガウスやポオ(!)の論文を載せているのも、内容は理解できませんが、眺めているだけで楽しいですね!